マウスホイールの動きがおかしい時の対処方法について

いつからか、マウスホイールの動きがおかしい

マウスホイールを回転させても、突然画面がスクロールしなくなったり、スクロールの動きが鈍くなったりなどマウスホイールの反応がおかしくなることがあります。

大切なこと

メーカーの保証期間内でしたら、マウスを分解せずにメーカーへお問い合わせが最善策となります。

マウスを分解する場合は、自己責任でお願いします。

当該記事は、実体験から対処手順を検討したので、お使いのマウス次第では、ベストの手順ではない場合もありますことをご了承ください。

マウスホイールの挙動がおかしくなった・・・

原因としては、以下のパターンが大部分を占めます。

    1. ハードウェアが原因の場合
      • ホイールセンサー部分に埃、ゴミ等の混入
      • マウスホイールの故障
      • 電池切れ
    2. ソフトウェアが原因の場合
      • マウスドライバーによる不具合発生
      • マウスツールによる不具合発生

先に原因を書きます・・・

今回の実体験では、
「1.i.ホイールセンサー部分に埃、ゴミ等の混入」
が原因でした。

これほどの大きさ(3mm程)の塊がセンサー経路に立ちはだかっていたのですから、マウスホイールの反応がおかしくなるのも理解できます。
むしろ、この大きさの塊に成長するまで正常に動作していたのですから、マウスホイールの技術力は大したものです。

なぜ原因究明できたか・・・

マウスを分解したからです。。
しかし、分解することによって別の不具合が生じてしまう場合もありますので、分解しなくても済むのであれば、分解しないで他の方策を講じる方が良いです。
(マウスを分解して発生した如何なる問題も弊社では責任を負いませんので、マウス分解される場合は自己責任でお願いします。)

それでは、画像を交えて解説します。

中身の状況・・・

この画像のとおり、ホイールの周りに埃がたくさん付着しています。

そして、ホイールの中心に埃が塊となり、溜まっていました。
このホイール内部の埃がセンサーを妨げていました。

センサーの経路上にゴミや埃が入り込むことにより、不具合が発生します。

さらに分解・・・

この埃の塊の大きさでは、動作しないのも当然と思いました。
塊を除去しました。

やはり分解は避けたい・・・

中の構造を知ることにより、より正確に対応策を講じることができるので分解しました。
ホイールの軸を受けている部分、ホイールのクリック感を作り出す金属をひっかけている部分(オレンジの矢印)は折ってしまったら使えなくなってしまいます。
ですので、分解は行わずに除去する方法を実行したいところです。
マウス本体とマウスホイールの隙間から掃除機なりで吸い込む方法が安全に思えました。
また、予防保全として、こまめに清掃を行いたいところです。

マウスドライバー・・・

マウスドライバーが更新されたことにより不具合が発生する場合もあり得ます。
使用しているマウスのための独自マウスドライバーをインストールしている場合は、更新日を確認された方がよろしいかと思います。
多機能マウスには、専用のマウスツールをインストールしている場合もありますので、こちらもマウスツールの更新状況を確認された方がよろしいかと思います。
知らぬ間にアップデートされている場合もありますので。

もっとも標準のマウスドライバーは、10年以上更新されていないようなので、いわゆる枯れた技術のため不具合が生じる可能性は極めて低いと思われます。

また、マウスドライバーやマウスツールが更新されていない場合は、ソフトウェアによる環境変化は発生していないので、むやみにアンインストールはしない方が無難です(アンインストールにより、別の不具合が発生する場合もあります)。

マウスホイール不具合時の確認手順をまとめると・・・

    1. マウスホイールのゴミや埃を取り除く
      (マウス本体とマウスホイールの隙間めがけて掃除機をかける、ピンセットでゴミの除去等を行う、分解は行わない)
    2. 動作確認する
    3. マウスドライバー、マウスツールの更新状況を確認する
    4. マウスツールの設定と動作の確認(ツールが更新されていた場合)
      (一旦アンインストールして動作確認。前バージョンのツールに戻す等)
    5. マウスドライバーをアンインストールして動作確認(マウスドライバーが更新されていた場合)
    6. 電池交換(電池残量が少ない場合)
    7. 故障?(メーカーへお問い合わせ)
    8. 自己責任で分解清掃

4や5のソフトウェアのアンインストールは、強制的に現状を変化させてしまうので、他の動作が安定している場合は、行わないのも方法です。

ソフトウェアの不具合では、不安定な動作は発生しづらいです。

結論です。

『マウスホイールのみにおいて、不具合が発生したり、しなかったりの場合は、マウスホイールの中で埃が転がり、ホイールセンサーがホイール回転を認識できず不具合が生じる。』

これが、マウスホイール不具合発生の原因として一番可能性が高そうです。

今回の状況を見る限り、「1.マウスホイールのゴミや埃を取り除く」が不具合解決になると感じました。
そして、埃の塊が大きくならないように、小まめに掃除して、未然に不具合を防ぐのが現実的な対応かと思いました。
どうやって掃除するかが課題ではありますが。